月夜野病院 院長櫻井 明
パテラ会は1968年に開業、当時から地域医療を大事にすると同時に高齢者の運動機能低下を予防し、寝たきりにさせない取り組みも熱心に行なってまいりました。
2016年10月には現在の新しい月夜野病院が完成し、新たに回復期リハビリテーション病棟を設置、県下でも有数の広い機能訓練室を整備しました。現在は約60名のセラピストを有し、入院、外来、通所、訪問とあらゆる場面でリハビリテーションを行なっております。特に回復期リハビリテーション病棟では平均して1日8単位のリハビリテーションを入院患者さんに行なっていただき、外来でも毎日100名以上の患者さんにリハビリテーションをしていただいております。2021年には、新たに神経内科とリハビリテーションの専門家である酒井医師をお迎えし、一層リハビリテーションの質向上を目指して参ります。
開業以来、月夜野病院では救急医療を行なってきました。現在も年間200件以上の救急搬送車を受け入れています。地域の急病はもちろんですが、外傷患者の受け入れも積極的に行なっています。それに伴い、年間100件前後の骨折手術を行なっています。
また、がん医療への取り組みも行なっており、胃内視鏡と大腸内視鏡、腹部エコー、CT、MRIなどを駆使して、各種がんの早期発見、早期治療によってがん死ゼロの地域を目指しています。
がん以外にも、消化器専門医による短期入院でのそけいヘルニア手術、脱肛や直腸脱、出血、痔瘻などと重症化して保存的には改善が見込まれないような、痔の手術も積極的に行ないます。
整形外科分野では外傷だけでなく、腰や首などの脊椎疾患、膝の変形性膝関節症、股関節の変形性股関節症などの疾患でも、それぞれの専門家による質の高い手術治療を提供しております。様々な悩みをお持ちでしたら、私達にご相談ください。
我々パテラ会は、様々な介護サービスを用意しております。
在宅の方には訪問看護、訪問介護、訪問リハビリテーション、および3つのデイサービスステーションを展開。入所施設では、リハビリテーションもできる『介護老人保健施設りんどうの里』。特別養護老人ホームである『西嶺の郷』と『中山の郷』。認知症の方には『グループホーム月夜野の里』。通所、短期入所、訪問介護と様々なサービスを提供する『小規模多機能月夜野の里』。病院の3階で安心してお過ごしいただける『有料老人ホーム花水月』などを用意しております。
2023年1月には新しい『有料老人ホームみつみね』も病院の近くに開業する予定です。ご高齢の方々が、月夜野病院で質の高い医療と看護、様々な施設での思いやりのある介護を受けていただき、楽しい毎日をお過ごしいただけることを願っております。
パテラ会は創業55周年を迎えました。パテラとはラテン語で膝頭の事、『医者も患者さんも職員も皆膝を交えて仲良く元気になりましょう』という創業者の思いが込められております。その思いが、今のリハビリテーションを中心とした月夜野病院、関連施設に息づいていると思っております。これからも皆さんと楽しく過ごせるパテラ会でありたいと願っております。
月夜野病院 院長櫻井 明
Home病院長あいさつ